基金について

メッセージ

基金の寄附者である長原實氏は、デザイン性という、当時業界では関心のなかった分野に取り組まれ、旭川家具を今日の姿に牽引してこられたリーダーのお一人です。
創業30年を機に、「一本枝」というブランドを立ち上げられましたが、氏は、ある書籍の中で述べておられます。
「本当に銘木だけが、価値のある"木"なのか」
「節や割れ、こぶがあるというだけで、何故家具になれないのか」
「それでは命を託して私たちの元へやってくる"木"に申し訳ない」
「"木"にも個性がある。その個性を生かして家具づくりをしなければいけない」
「家具のために材を選ぶのではなく、その"木"が最も自分らしい美しさを表現できるように仕上げた家具をつくる、それが職人の仕事だ」と。
「100年生きてきた木の命をいただく者は、100年使える家具をつくる」
修理し、或いは不要になった家具を引き取り、ビンテージ家具として再生する。
この考え、思いは、この事業の今後のキーワードとなるに違いありません。
そのことに思いを馳せながら、この基金の愛称を「人づくり一本木基金」と名付けることにしました。
一本一本の木の命を生かしきる。一人一人の個性を活かす。
一本一本の木、一人一人の命を大切に、この「島」の将来を担う若者の学びに寄り添い、その未来を応援していきたいと願っています。

公益財団法人北海道文化財団
理事長 磯田 憲一

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